標本番号四一九

上部は物差し 目盛は1ミリ
上部は物差し 目盛は1ミリ

■模様

 朽木形(くちきがた)の応用か。

 朽ちた木の表皮の腐食した状態を模様化したもの。平安時代には几帳(きちょう)や壁代の冬の模様として白地に蘇芳染(すおうぞめ)で表された。現在では訪問着や帯などの地紋に用いられる。

■色

 地色は白群(びゃくぐん)、藍色と胡桃色で模様を配す。

■織

 全面輪奈織(パイル織)。

 

●評

 この作品もまた斬新ですね。アメーバの様でもあり、中央は隈取をしたお面の様にも見えます。