標本番号四二一

下部は物差し 目盛は1ミリ
下部は物差し 目盛は1ミリ

■模様

 雲気(うんき)の一か。

 湧き上がるような雲を図案化して、空中に満ちた「気」を表した中国古来の文様。これがやがてデザイン化されて、C字形やS字形を単位として連続させたものも見られるようになった。

■色

 地色は利休鼠(りきゅうねずみ)、模様部分は濃紺。

■織

 模様の周囲だけを輪奈織(パイル織)にするために横に織り込む銅線を通さない平面とし、模様部分を際立たせている。

 

●評

 何とも不思議なデザインです。細胞内のミトコンドリアの様にも…。